同意のない性的な行為は
性暴力であり重大な人権侵害です。
性暴力は年齢、性別にかかわらず起こります。
また、身近な人や夫婦・恋人の間でも起こります。
例えば...
・プライベートゾーン(水着で隠れる部分)を触られた
・服を脱がされた
・下着姿やはだかの写真、動画を撮られた、送るよう要求された
などは、いずれも人の尊厳を傷つける許されない行為です。
相手と対等な関係でなかったり、断れない状況であったり、
はっきり「嫌だ」といえない状況で性的な行為があっても、
それは本当の同意があったことにはなりません。
また、一つの行為に同意していても他の行動にも同意したことにはなりません。
同意のない性的な行為は犯罪となる場合もあります。
性暴力を受けると、以下のような「心身の症状」が現れることがあります。
あなたの「身体的症状」や「精神的症状」、「行動」や「考え方」にこんな変化はありませんか?
- 身体的症状
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- 頭痛、めまいがする
- 食欲がない
- 起きられない
- 心臓がドキドキする
- 体のあちこちが痛い
- 寝付きが悪く夜に何度も目が覚める
女性の場合
- 生理が不規則、生理痛が強く出血量が多い、不正出血がある。
※上記以外にも性感染症の症状として性器のかゆみや排尿時の違和感などが現れる場合があります。
- 精神的症状
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- 被害前後のことをよく覚えていない、思い出せない
- 他人事のような感じがする
- 感情がなくなったような感じがする
- 何をしても楽しくない、物事への興味や関心がない
- ぼーっとして集中できない、勉強や仕事が手につかない
- 全てに対して無気力になる
- 被害の状況が突然よみがえる(フラッシュバック)
- ショックで動揺したり、どうしたらよいのか分からず混乱する
- イライラして落ち着かない
- もう生きていたくない、消えてなくなりたい、死にたい
- 行動
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- 被害を思い出すのが怖くて、新聞やテレビを見なくなる
- 家族や友人と話したり、会うことを避ける
- 一人になるのが怖い
- 恋人や配偶者と性的な関係を持てない
- 勉強や仕事にいつも以上に取り組む、意識的に忙しくする
- 引きこもりがちになる
- 外出するのが怖い
- いつも何かにおびえてビクビクしている
- 自分を傷つけたり死のうとする
- 考え方
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- 「他の人とは違う」、「もう誰も信じられない」と孤立感が高まる
- 「もう自分は汚れてしまった」「前の自分には戻れない」と思う
- 「自分が悪かった」、「自分が気をつければ良かった」と自分のことを責める
- 「自分は何をやってもダメだ」「幸せにはなれない」と無力感を感じる
※これらの変化は、人によって当てはまるものもあれば、そうでないものもあります。
またこのような変化が現れる時期や続く期間も人によってさまざまです。
(被害直後や何年も経ってから、数か月~数年など人によってさまざま)
「これって性被害かもしれない」「誰かに相談したいけど家族や知り合いには言いづらい」と思ったらいつでもご相談ください。相談員があなたのお話をお聞きします。
月曜日~金曜日 9時~17時(祝日、年末年始をのぞく)
相談員があなたのお話をお聞きします。
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国のコールセンタースタッフがお話をお聞きします。